自分に合った職場を探そう

医療の知識は色々な場所で求められている

看護スキルを活かせる珍しい働き方

看護師の知識とスキルは、病院のみならずさまざまな場所で求められている。
近年は昔に比べて一気に職場の選択肢が広がり、看護師の活躍の場もますます広がっている。多様な働き方を選択できるようになった分、自分に合った働き方をしっかりと見つけることが大切だ。本記事では、看護師の資格を活かせる、珍しい働き方を紹介していきたい。

まず旅行好きの看護師におすすめなのが、ツアーナースだ。
ツアーナースとは、修学旅行や社員旅行、ツアー旅行などに同行し、参加者の健康管理および急病時の対応を行う看護師のことである。遠方に足を運べる珍しい職業で人気が高く、求人の競争率も高い傾向にある。

そして、イベント会場やコンサート会場、スポーツ大会などで参加者の救護活動を行うイベントナースも、人気が高く珍しい求人として知られている。
イベント会場では、熱中症やケガ、気分が悪くなる人など、様々な症状の人が搬送されてくる現場の看護師は医師の指示のもと、救急処置や応急手当などを行わなければならない。イベント会場は常に大勢の人で賑わっているため、臨機応変な対応が必要になることは頭に入れておきたいところだ。

そして、国の防衛に特化した職業として注目してほしいのが、自衛隊看護師だ。
自衛隊員やその家族の健康管理、医療業務を行う看護師である。災害医療や国際緊急援助活動などにも従事する。自衛隊看護師は、国家公務員として働くため、安定した収入と福利厚生を享受できる点が魅力だ。主に自衛隊病院や基地内の診療所などで勤務し、貴重な経験を積むことが可能だ。

看護師が活躍できる病院以外の場所

看護師の働く場所というのは病院だけだとイメージしている人も少なくないのではないか。実際に看護師資格をもっている人のほとんどは病院で働いている。
しかしながら、看護師は病院以外にもさまざまな職場で働くことができる職種だ。

たとえば、看護師資格を持っていれば保育園や幼稚園でも働くことができる。
保育士とともに仕事をするため、看護師業務以外の仕事もやることがある。子どもを相手に一緒に遊んだり、寝かしつけたりすることも仕事のひとつになる。休日出勤や夜勤は基本的にはないため、ワークライフバランスを重視することができるだろう。

また、老人ホームも看護師が必要とされる職場だ。
医師と連携して利用者の健康を管理することになる。あるいは、障がい者福祉施設でも看護師は募集されている。障害者福祉施設では、医師だけでなく、リハビリテーションを行う理学療法士ともコミュニケーションをとりながら利用者のケアをしていく。

他にも、一般の企業の中で働く看護師もいる。従業員の健康指導をしたり、健康に関する相談に乗るのが仕事だ。これは産業看護師とも呼ばれている。企業ごとに待遇は異なるため、なるべく福利厚生が良い職場を選ぶといいだろう。

病棟で看護師として勤務する場合、夜勤が必須になるが、それが苦手な人は上記のような病院以外で働く道を選ぶことをおすすめする。あるいは、看護師としての新たなキャリアアップがしたいという人にとっても、病院以外の職場は最適だといえるだろう。